【はじめに】
更新が空いてしまい大変失礼いたしました。
また、一筆書ききっぷ旅行記が後回しになっていることについても大変失礼しております。もうしばらくお待ちください。

7月の4連休、青春18きっぷで中国地方を旅してきましたが、その際に「DLやまぐち号」に乗車しました。
山口線では、「SLやまぐち号」が運行されて人気を博していますが、2021年度はC57 1・D51 200の検査・修繕が行われているため、9月まではDD51・DE10が牽引する「DLやまぐち号」が運行されています。

恥ずかしいことに、時刻表7月号を購入するまでDL牽引が行われていると知らなかった私。今やSL牽引よりもDL・EL牽引の客車列車の希少性が高くなっている中、早速旅程に組み込み、指定券を購入した次第です。

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DLやまぐち号は10:50発。
10:25頃、駅員さんがロープを張りに来ました。撮影者も徐々に増えていきます。

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10:35頃、展望車を先頭に推進運転にて入線してきました。

やまぐち号の客車は、35系客車。
2017年に製造された、大正・昭和期の旧型客車の外装・内装を忠実に再現した車両です。
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35系客車は再現度が高いと聞いていましたが、一目で納得。
磨かれたばかりの旧型客車と見違えるような外見です。

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牽引機はDD51-1043。
八高線沿線民としては、DD51と旧型客車(再現ですが)の組み合わせはかつての「ハンドル訓練」を思い出し、懐かしい気持ちになります。

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記号類の表記も手抜きなく再現されています。
35系客車には、3号車に「ナハ35」が連結されています。客車の新造が少ない近年において、さらに重量記号「ナ」が附番される車両が製造されるのは極めて珍しいことといえるでしょう。

続いて内装を見ていきます。
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こちらは私が指定を取った4号車。
この車両はオハ35系をモデルとしていて、モデルそのままに木張りの床にボックスシートが並びます。一方で客室に立ち入った瞬間涼しくも感じました。当然ながら冷房が設置されておりまさに旧型客車を現代の技術・仕様で製造した車両といえましょう。

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洗面所。
国鉄時代の列車の洗面所では多く見られた痰壺も設置されています。一方で自動水洗です。

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3号車のナハ35の客室の半分は、やまぐち号の歴史を展示するコーナーとなっています。
このほか、売店や現在は営業しておりませんが投炭シミュレーターが設置されています。

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窓は当然開閉可能。ツマミも凝った形になっています。

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各ボックスには電源が備え付けられています。
まさか普通車にも設置されているとは思いませんでした。本当に「現代を走る」旧型客車として真剣にこの車両が開発・製造されたということが伝わってきます。

10:50、定刻に新山口を発車。
多くのボックスがグループで埋まっていますが、自席は長門峡まで誰も乗ってきませんでした。なお、グリーン車は早々に満席となっていたようです。

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新山口を出ると、しばらくは主に住宅街や幹線道路沿いを抜けていきます。

電子音の「ハイケンスのセレナーデ」が流れると車内放送が始まりました。車内放送では、DD51の希少性も伝えられました。細かいことに、愛知機関区のDD51が定期運用を離脱したということも紹介されました。
また、沿線の方々が手を振ってくれるので、ぜひ振り返してあげてくださいとのアナウンスも。やまぐち号がいかに沿線に定着しているかが実感できました。

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最初の停車駅である湯田温泉を過ぎ、山口に到着。
ここからも少々乗車がありました。

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山口を出ると、車窓には田園風景が広がります。
沿線で撮影する鉄道ファンの人々も目立つようになりました。

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乗車記念券が2種類配られました。
DL用のものの他、山口出身のアイドルグループのメンバーの方とのコラボレーションのものです。

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宮野付近からは、山間を進みます。
天気は晴れ。若々しい緑が車窓に映えます。
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山口から40分弱で仁保に到着。
ここで5分ほど停車します。皆一斉にDD51を見るべく前方へ向かっていきました。

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仁保を出ると、峠越えの区間となり、長いトンネルを通過します。車内放送にて、排気ガスが入る恐れがあるため窓を閉めるようにとのお願いがありました。
またトンネル内では、旧型客車の照明を再現するということで、照明が弱められました。

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峠を越えると篠目に到着。
写真には写っていませんが、この駅にはかつての給水塔もあります。

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篠目を出ると、国道9号が寄り添ってきます。
京都を起点に山陰地方を横断したのち山口県内を南下し下関まで続く国道です。

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12:01、長門峡に到着。
いわゆる「棒線駅」ですが、駅名にもなった景勝地「長門峡」に近いことから停車するようです。乗り続けたいところですが、折り返しの列車の時間もあるのでここで下車しました。

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駅舎はやや広めの待合室を備えたもの。
窓口がかつてあったようですが、今は無人駅。
この後は駅近くの道の駅で昼食をとり、折り返しの列車を待ちました。

若い私にとって、DL牽引の客車列車、特に昼行列車はもはや資料の中の存在でしかなかったので、貴重な体験ができたと思います。
また、35系の再現度の高さ、また懐かしさの中にある現代への適応度の高さにも強く感心させられました。

乗車日:2021年7月24日(土)